2008年1月7日月曜日

「リターン・トゥ・フォーエバー」


 チック・コリアが70年代初頭に結成したユニット“リターン・トゥ・フォーエバー”の1stアルバム。

 60年代のフリー・ジャズからファンが乖離し始め、コリア自身ももっとシンプルでわかりやすいサウンドを追求し、このアルバムが完成しました。
当時は、一方ではマイルス・デイビスを核にフュージョン・ジャズが台頭し始め、ジャズは新しいコンセプトを模索していた時代です。
リターン・トゥ・フォーエバー”はその後サウンドを変えていきますが、この1stアルバムを登場させたことには歴史的意義があると思います。

 このユニットは73年1月に来日公演を行いました。当初はサックス奏者がヤン・ガルバレックと発表されていましたが、結局サックスにはジョー・ファレル が加わり、オリジナルメンバーで来日しています。

 この時、2ndアルバムはすでにレコーディングを終えていて、来日公演ではその中からも何曲か演奏され、あまりに演奏が美しかったので思わず落涙したことを覚えています。
ところで、この1stアルバムの中では“ラ・フィエスタ”という最後の曲が秀逸です。

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