
謎の死を遂げた旧リーダーだったブライアン・ジョーンズが全曲参加した最後のアルバム。発表当時は、ビートルズのものまね だとさんざんな批判を浴びました。
ビートルズの「サージェント・ペパーズ」が、アルバムをショーに見立てて作り上げたのに対し、ストーンズのこのアルバムは魔王の宴会に見立てた作りになっています。いわゆるコンセプトアルバムというものが、この頃のビートルズとストーンズによって確立されたのです。
そうした意味では、たとえビートルズの二番煎じでも意味のあることだと思うのです。
前述のブライアン・ジョーンズは、この後、「ベガーズ・バンケット」というアルバムに参加した後にストーンズを脱退します。そして中近東の民族音楽に傾倒していきますが、しばらくして亡くなってしまいます。
彼が民俗音楽に傾倒していくヒントが、このアルバムの随所に散りばめられています。チベット仏教の影響を受けた“ゴンパー”という曲はその最たるものです。
ところで、この中にはヒット曲“シーズ・ア・レインボー”も収められていて、そのサウンドの美しいこと! このアルバムの白眉といっていいでしょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿