2008年5月15日木曜日

「ブリリアント・コーナーズ/セロニアス・モンク」


 セロニアス・モンクは、演奏スタイルやリズム感が大変個性的なピアニスト。それは、彼のどのアルバムを聞いてもわかります。
かつてマイルス・デイビスは共演したときに、「俺のソロのバックで伴奏するな」といったために、つかみ合いの喧嘩になったことがあるというエピソードが残っています。

 彼の特異性が最もわかりやすいのは、ソロ・アルバムでしょうか。いずれ紹介したいと思います。

 このアルバムは、セロニアス・モンクの代表作の一枚で、現在のテナー・サックスの大御所であるソニー・ロリンズと共演しています。モンクの世界観のなかで、若き日のロリンズが自らを見失うことなく堂々と自己主張しているところが素晴らしい。
セロニアス・モンクは、その後、ジョン・コルトレーンセシル・テイラーなど、ジャズ主流派やフリージャズのミュージシャンに多大な影響を及ぼしていきました。

 モンクはすでに亡くなっていますが、彼の音楽は今も多くのジャズ・ミュージシャンに受け継がれています。
 何はともあれ、このアルバムは彼の最高傑作の一枚です。

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