
20世紀を代表するSF映画「2001年 宇宙の旅」のサウンドトラックと言えば、“ツァラツストラはかく語りき”や“美しく青きドナウ”を思い浮かべますが、監督のスタンリー・キューブリックはオリジナルスコアをアレックス・ノースという作曲家に依頼していました。
このアルバムは、その没になったスコアを、作曲したA・ノースが亡くなった後、友人の作曲家ジェリー・ゴールドスミスによって録音されたものです。
通常「2001年 デストロイバージョン」と呼ばれています。
冒頭のメインタイトルのバックに流れる曲は、“ツァラツストラはかく語りき”と似ていて、A・ノースは“ツァラツストラ…”を超える曲が書けなかったことに意気消沈していたと聞いています。
また、映画では音楽が入っていない場面、例えば“人類の夜明け”のシーンにもいくつかの曲が作られていて、それが使われたらどのような映像になっていたでしょうか。
この曲を使ったら「2001年 宇宙の旅」はまったく違った映画になった板かもしれません。
キューブリック監督は、採用するか没にするかでかなり悩んだのか、あっさり没にしてしまったのか、また何故だったのか…!? その真相を知りたいものです。
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