
ウエス・モンゴメリーは1950~60年代に活躍したジャズ・ギタリストで、天才的なスイング感とアドリブセンスを備えたスーパースターでした。リバーサイド、ヴァーヴ、CTIなどにたくさんのレコーディングを残しました。
彼の特色はギターを歌わせるリズム感と、独自のオクターブ奏法。
アドリブは通常単音で奏でていきますが、ウエスはオクターブ離れた2音を同時に鳴らして柔らかな響きを奏でました。
オクターブ奏法はアクセントで用いることならスイングジャズの時代から行われてきましたが、ウエスは16分音符が並ぶような早いフレーズをオクターブ奏法で弾き続けたのです。
彼はオーケストラとも数多く共演してきましたが、譜面は読めなかったとか。そのためスタジオ・ミュージシャンの経験はないようです。
このアルバムは日本で編集されたベスト盤ですが、そうだからこそ彼のセンスが生かされた曲をたくさん聞くことができます。中でも1曲目の“エアジン” が最高。廉価版だからもう廃盤になっているかもしれません。
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