



アメリカでは1950年代から、ジャズ・ミュージシャンの中に現代音楽の影響を受けた演奏を続けている人たちがいます。「ジャズ・コンポーザーズ・オーケストラ」は、そうしたミュージシャンを、ピアニストのカーラ・ブレイと作曲家のマイク・マントラーが集めて編成したワークショップ形式のリハーサル・オーケストラです。
このアルバムは当初LP2枚組で、カートンボックスに入れられて発売されました。当時は若手だったガトー・バルビエリ、ファラオ・サンダース、ラズウェル・ラッドなどのアバンギャルドな演奏を聞くことができますが、ここでの聞きものは、ラリー・コーイエルのギターと、セシル・テイラーのピアノです。
すさまじい音の破壊と創造を実感することができます。
「ジャズ・コンポーザーズ・オーケストラ」は、その後スタイルを変えてたびたびワークショップを行い、また、ヨーロッパにも「グローブ・ユニティ」というフリージャズ・オーケストラが結成されて活動しました。
最近は、フリージャズはアンダーグラウンドになってしまいましたが、私は、現代音楽などのクラシック音楽の方面などからも再評価がされてもいいのではないかと思っています。
実にユニークで、アーティスティックで、画期的な音楽活動だと思うのです。
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