2008年2月8日金曜日

「ジョン・コルトレーン/ジャイアント・ステップ」


 ジョン・コルトレーンがアトランティック・レーベルに残した傑作のひとつ。同時期に「マイ・フェイバリット・シングス」 という作品もリリースし、ともに高い評価を得ています。

 コルトレーンは、これに先立つブルーノート時代、ビートの細分化に自ら挑み、アドリブの中でコードの構成音を横に並べて、16分音符か32分音符で一気に吹きまくる演奏を続けました。それが音のシーツのようなので、シーツ・オブ・サウンドと呼ばれました。
しかし、ジャズは歌うものと考える人たちからは、まるでスケールの練習を聞かされているようだと言って受け入れられませんでした。

 このアルバムでも、表題の「ジャイアント・ステップ」をはじめ、何曲かでシーツ・オブ・サウンドを聞くことができます。

 「ジャズはうるさい」という人たちは、この醍醐味がわからないのです。スリリングで、迫力があって、ドラマチックなのに、大変残念です。

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