ウェス・モンゴメリーは、CTIレーベルに3枚の〝ウィズ・ストリングス〟アルバムを残していますが、これはその中でも一番人気のアルバム。ジャズ・ギターの泥臭さが、ストリングスとの共演によっておしゃれな味付けになり、ジャズを聴かない人にも耳触りのいいサウンドに仕立てられています。
ウェス・モンゴメリーが得意としたオクターブ奏法(オクターブの違う2音を同時にかき鳴らす)も随所に登場し、ソフトな音色がストリングスと実によくなじんでいます。とっても上品なサウンドなんです。
アルバムタイトルの“ア・デイ・イン・ザ・ライフ”は、ビートルズの“サージェント・ペパーズ”に収録されている難解な名曲で、これが一体どのようにジャズ化されているのか、最初に耳にするまでは興味津々でした。
いわゆるイージーリスニング・ジャズで、心の癒しには最高のアルバム。真剣に聞き入るタイプのものではありません。ウェスのギターを存分に楽しみたいのなら、リバーサイドやヴァーヴに吹き込まれたコンボ演奏がお勧めです。
しかし、まあそんなことはどうでもいい。聞いていると本当に心がほぐれます。
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