2008年6月18日水曜日

「ニューヨーク・コンテンポラリー・ファイヴ 第1集/第2集」


 ニューヨーク・コンテンポラリー・ファイヴNYC5)は、1960年代のフリー・ジャズ のリーダーだったビル・ディクソン(tp)が1960年代前半に結成したクインテット。テナーサックスに、当時頭角を現し始めていたアーチー・シェップが主要メンバーとして参加しています。
 
 このアルバムは1963年にコペンハーゲンのカフェ・モンマルトルでライブ・レコーディングされたもの。しかし、この頃にはビル・ディクソン(tp)は抜け、トランペッターにはドン・チェリーが加わっています。

 NYC5の活動期間が短かったこともあって、レコーディングも少なく、数枚しか残っていません。
 フォンタナレーベルに録音されたものが最初で、このソネット版に録音されたものがその次になります。

 フリージャズ といっても、現在聴けばそれほど前衛的な演奏ではありません。しかし、絵の具の原色のような透明感があり、これから色がどのように混ざり合い、どんな色彩を出していくかという期待感は、このアルバムからも十分感じることができます。

 カフェ・モンマルトルでの演奏は2枚のアルバムに分けて収録され、第1集、第2集として2枚別々に発売されました。

 新しい時代のジャズを生み出そうとするパワーと純粋性が伝わってくる鬼気迫る演奏が収められています。


 

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