

杉本喜代志はこの時代に頭角を現したジャズ・ギタリストで、本作を聞くとケニー・バレルやウェス・モンゴメリーの影響を受けていることがよくわかります。
本作は2007年にCD化されました。
マイルス・デイビスが「スケッチ・オブ・スペイン」を発表して以来、渡辺貞夫が「パストラル」を発表し、牧歌的で脱都会的なサウンドがジャズに深く浸透していきました。1970年にはその頂点となるチック・コリアの「リターン・トゥ・フォーエバー」が発表されます。
ここには、当時、新進気鋭だったジャズマンたちのアグレッシブな演奏が詰まっています。鈴木宏昌もスタイリッシュな曲を提供しており、熱くエネルギッシュなサウンドを堪能できます。フュージョンのさきがけ的作品ともいえるでしょう。